代表挨拶

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新代表理事 着任のあいさつ

2019年4月26日

山田 雅子

みなさまこんにちは。この度、2代目の代表理事を務めることになりました。
私たちが対峙している少子高齢多死社会では、多様な人々が生活に困ることなく、できれば幸せに、少なくとも不幸ではなく過ごしていくための社会保障制度の在り方が問われています。その趣旨において私たちが扱っているのは、診療報酬および介護報酬のあり方への提案です。それぞれが定期的に見直される仕組みの中で、より安価により質の高い医療や介護を提供するための知恵を出し、その価値が社会に評価されることを目指します。
看護は、予防することと自立を促すことに多くの価値をおきます。つまり、健康課題に向き合う力をつける看護とか、自立を阻害しない加減に十分配慮された看護が、今の時代を生きる人々に価値があることを伝えることができたらよいと考えています。
政策の実現に私たちの主張をつなげるには、「根拠」が強く求められます。日本全体の仕組みに対する提案ですから、国民のために良いことを、根拠に基づき論理的に提案したいものです。看護系学会等社会保険連合理事会の活動は、加盟学会および団体の皆様方の、日ごろの研究成果が政策につながるよう支援することが第一義ではありますが、理事会から皆様方に「根拠を出してほしい」と依頼することもあるかもしれません。会員の皆様と理事会が相互に情報交換をしながら、チーム力を挙げてこの難局に対する看護の知恵を見える化していきたいと思います。
真摯に役割を担う所存でございますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

代表理事 退任のあいさつ

2019年4月26日

井部 俊子

看護系学会等社会保険連合(看保連)は、2005年7月に設立されました。それまで看護は、診療報酬制度や介護報酬制度の設定や改定に直接アクセスできるルートが明確に確立されていませんでした。そこで、看護系学会・団体が「診療報酬体系および介護報酬体系等の評価・充実・適正化を促進することを目的」に看保連が設立されたのです。私は特に「適正化」にこだわる必要があると思います。つまり、「国民の健康の向上に寄与する」ための公正さが求められていると今、感じています。
2014年4月に、看保連は一般社団法人として法人化いたしました。したがって、一般社団法人法のもとに体制を整えてまいりました。外保連(外科系学会社会保険委員会連合)と、内保連(内科系学会社会保険連合)に教えを乞い、現在は三保連合同シンポジウムを開催して協働しています。
私は、看保連の立ち上げから、法人化、法人化後の運営に代表理事としておよそ13年間かかわってまいりました。看保連は、2005年の設立以降、2008年、2010年、2012年、2014年、2016年、2018年の診療報酬改定(6回)、2009年、2012年、2015年、2018年の介護報酬改定(4回)を経験いたしました。(2012年、2018年には同時改定でした。)皆さまのご協力で、看保連の実力は確実にあがっています。昨年度は財政基盤を強化するために会費の改定にもご協力いただき感謝しています。賛助会員として日本看護協会にもサポートしていただいています。日本看護協会出版会も加わりました。
このたび、小野田さんを常勤の事務局長として迎えて、看保連は次のステージに入りました。これまで事務局を支えてくれた多くの大学院生の顔が浮かびます。看保連の活動に尽力していただいたすべての方に感謝し、新しい理事会に舵取りを託したいと思います。

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